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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

913鳥頭 ◆9fw1ZntG8Y:2016/06/17(金) 13:12:37
「堂土!」
駆け寄ってきた大上に、堂土はさっと目をそらす。
「おい、逃げんな」
松口はその頭をガッとつかむと、無理矢理前に向かせて視線を合わせた。
平井を盾にそっと隠れた増田の襟首をつかんで「お前も!」と引っぱりだす。
「えーと、その……相談もせんと、ごめんな」
堂土が頭を下げると、大上は「ええって、そんなん」と手を振る。
――が、松口の方は顔をしかめて腕を組んだ。

「なんで俺らに一言なかったんや」
「そ、それは……迷惑かな、と思いました。ハリガネはユニットに所属したないって
 聞いとったんで、巻きこみたないと」
「それだけか?」
「……ごめんなさい、ほんまは、たむらと一緒にやるのは無理やなと思ってました」
全身から放たれる怒りのオーラに、堂土は俯き敬語で答える。
「あの、それくらいに……」
「黙っとけ!今は11期で話しとんねん!!」

勢いのまま怒鳴られて、止めようとした柳原は「す、すいません」と引っこむ。
松口の怒りのボルテージは、ネタ合わせの時と同レベルまでヒートアップして行く。

「お前らアホか?先回りして黒の計画潰すとか、イタチごっこやんか。んなもん
 白に任せとけばええやろ、何キツい対価の癖に能力乱発しとんねん、増田!お前に言うとんのやぞ!!」
「はい……すいません」
増田もしょんぼりと頭を下げた。
「お前ら、もっと自分の命大事にせえや!お前らになんかあったら、好きやって
 言うてくれとる人たちはどないなんねん、ファン泣かせたいんか、あ!?
 同期があかんいうても俺らがおるやろ、大上なら絶対聞いてくれるやろが。
 何で俺らの事信じてくれんかったんや、このっ……」

松口は怒鳴りながら近づいて、殴られるかと覚悟している二人の肩をつかんだ。
ガッと抱き寄せて、「アホどもが」と弱々しい声で。
「……よう、頑張ったな」
大上も、ぽんぽんと二人の頭を叩く。
そんな四人を見て、白ユニットの面々は顔を見合わせる。
「一件落着、やな」
平井の言葉を合図に、誰からともなくふっと笑いあった。

【終】


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