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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

912鳥頭 ◆9fw1ZntG8Y:2016/06/17(金) 13:12:07
「そうか。結局"ラケシス"は白ユニットに奪られる運命だったか」
「あ、それ増田のコードネームだったのか。毎回、"誰のこと言ってんだろう"って不思議だったよ」
設楽は「最初に教えましたよ」土田は「初耳だ」と肩をすくめる。
「ちなみに、堂土は?……もしかして"アイギス"か」
「正解。そろそろ凝ったのも考えたくなった所だったんです。
 いいでしょ?統一感あるし」
パチパチと拍手する設楽に、土田はハア…と深いため息をつく。

「――で、そろそろ本題に戻りたいんだが。ルート33は白ユニットに?」
「まあ、そういうことですね」
「戦力図が大きく変わるぞ。……まあ、シナリオをカンニングされる心配はなくなったが。
 白のバックアップを得るとなれば、増田の動きはさらに加速するかも知れないな」
土田は髪の毛をぐしゃぐしゃとかき混ぜて、「シナリオは、どうなってる」と聞く。
しばらく顎に指をかけて考えていた設楽は、テーブルの上に置かれたままのノートに目を落とす。
時間から考えて、小林はもう眠っているはず。設楽はノートを手にとって、一番新しいページを開いた。

_________________________________________

黒ユニットの基地(深夜)
設楽、考え事をしている。そこに土田がやってきて、ルート33の裏切りについて会話する。

設楽「そうか。結局"ラケシス"は白ユニットに奪られる運命だったか」(前髪をかきあげる)

土田「あ、それ増田のコードネームだったのか。
   毎回、"誰のこと言ってんだろう"って不思議だったよ」(ソファに深く腰かけて、時計を見る)

_________________________________________

その先……ペンの痕があるのに、真っ白なページを見て、設楽はふっと笑った。
「――まあ、シナリオどおりには行かないのが、コントってもんでしょ」
土田もそのページを見て、「ほう」と驚いてみせる。

「さて。ルートに与えられた役は、脚本を失って宙ぶらりんだ。
 ……舞台の上で、二人はどうするのかな。台詞も、照明も、音響も、全てが狂った中で」
「それでも、体は残っている。それ一つで表現することはできるだろ?」
設楽はその言葉に、ハッと顔を上げた。
「……油断するなよ。あいつらの出番はまだ終わっていない」
土田は肩をすくめて、「じゃあ、俺はそろそろ行くぞ」と立ち上がる。
壁に手をつけると、指のすきまからパアッと放射光が漏れて、ゲートが生まれた。
土田の体が中に入ると、ゲートはギュル…と渦を巻いて、小さな点となり、消える。

「いうなれば、幕間か!……仕方ないな、今は静観した方がよさそうだ」
見送った設楽はノートを放り投げて、ソファに深く背中を預けた。


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