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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
899
:
名無しさん
:2016/05/26(木) 21:14:49
「なっ…なんだ、これ!?どうなって……」
井戸田は、自分の胸の前に合わさった照準を、蚊を退治するように払った。
しかし、手はスカッと空を切るだけだ。
「因果律、って言葉。知っとるか?」
聞きなれない単語に、しゅるっとツルを伸ばしていた平井は「うわー、俺が一番欲しいタイプの能力やん」と
羨んだ。続けて「攻殻みたいや」と言った彼の頭を、柳原はスパーンッと叩く。
「この世のあらゆるものは何かの原因からできたもんで……
原因がなかったら、何も生まれへんっちゅう法則のことや。お前らがここに立っとるのも、
朝太陽が昇るのも、井上がイキるんも、堂土くんがデブなんも、全部全部全部、
この因果律のせいなんやって」
「じゃあ、増田さんの能力は…その"因果律を操る"能力でいいですか?」
井戸田の質問には首を左右に振る。その時、公園の入口で「増田!」と叫ぶ声がした。
汗をふきふき駆け込んで来た堂土は、空間に展開された照準を見て
みるみるうちに険しい表情になった。
「俺がやる言うとるやろ!なんでお前は全然言うこと聞かんのや!」
「全部堂土くん任せなんて悪いやん」
「お前の能力はあかんのや!……ああもう、ほんまに」
堂土は髪をぐしゃぐしゃかき混ぜて、買い物袋を地面に置いた。
胸のネクタイをギュッと締めて、攻撃手である平井に狙いを定める。
「あと、俺がデブなんは俺の意思やで」
「聞いとったんか…それはええけど、"堂土くん、ネクタイ短すぎるでしょ"」
瞬間、ネクタイはしゅるっとうねった。
二枚重ねになった布は、空中で螺旋を描いて組み合わさると、槍のような形状にその姿を変える。
立ち上がった柳原は、両手で作ったフレームを堂土の方へ移動させた。
「アナライズッ……!」
ホワイトオパールが淡い光を放ち、瞳孔が開く。彼の目だけに見える、堂土の心。
『増田 どないしよ コンビが一番大事や
心配や 俺がやらな ルートは俺の 増田は 俺が
傷つけたない 俺がやらなあかん
守ったらな 怖い 苦しい
増田 迷いは断ち切れ
ますだ』
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