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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
898
:
名無しさん
:2016/05/26(木) 21:14:24
彼がここまで追いこまれるのは、本当に稀な事だ。
いつもなら堂土に抱えてもらってさっさと戦線離脱しているのに、
今日に限ってその堂土は娘、千結のおもちゃを買いにいく用事で席を外していた。
そんなもの、仕事が終わった後にさっさと買えばええやんと言ったのは自分なだけに、増田は
いらだちながらも軽い舌打ちに留める。
「そんなに、黒は魅力的ですか」
井戸田の質問に、増田は「"ある意味"やったらな」と含みのある答えを返す。
「あ、一応言うとくけど、オンバト連覇したんは、黒の力ちゃうで」
「分かってます。そこはそもそも疑ってませんから、安心してください」
白のスカウトマンを振り切るうち、いつの間にか劇場近くの公園に追い立てられていた。
滑り台の上に、メガホンを持った井戸田。
桜の樹に手をついて、ガラスの小瓶を握りこんでいるのはアメザリの平井。
砂場にしゃがみこむのは、相方の柳原だ。
「……ああ、あかんな。逃げれそうにないわ」
「白の中でも闘い慣れたメンバーを連れてきましたからね」
井戸田は、脳内で作戦をおさらいした。
まずはどうにかして、戦闘係の平井が増田を止める。邪魔が入った場合も平井がなんとかする。
戦闘面は平井におんぶに抱っこのパーティーだが、
スケジュール的に都合がつくメンバーを入れたので仕方ない…
説得係は自分と柳原。柳原が石の能力で増田の心理を見ることで、交渉材料を得る。
白ユニットから見れば完璧な布陣だが、標的、増田は(小林の奴、バカ正直に監視外しよってからに)と
自分が要求したにも関わらず軽く逆恨みした。ヒョロメガネ!げっ歯類!と思いつく限りの悪口を心の中で
ぶつけながら、薄く笑う。そろそろ潮時ではあった。隠し通すのも限界がある。
いっそのこと、力の差を見せ付けるのも悪くない。
「ええで、お前らこれが見たかったんやろ」
中心へ進み出た増田はすっ、と片手を空へ掲げた。来るか、と身構えた平井が石を発動させる前に、
増田の手首にはまった乳白色のブレスレットが、ぱあっと輝く。
「……展開!」
瞬間、空中にパッ、パッ、パッと緑色の照準が次々に現れた。
照準は左右に揺れながら弧を描き、周囲のあらゆるモノに重なると、『Destiny』と文字を浮かべて
その動きを止めた。増田が横一文字に手を払うと、彼の眼前にステータス画面のようなものが出る。
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