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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

891名無しさん:2016/05/07(土) 18:15:59
【白黒あっぱれ道】

「冗談ですよ、そんな叫ばなくても」
「言ってええのと悪いのがあるやろが!ルートとたむけんを一緒の空間に置くなんて、血ィ見る事になるで!」
大上はぶんぶんと首を横に振る。
「……聞いてはいましたけど、そんな仲悪いんですか」
矢作がよっこらせ、とちゃぶ台につくと、松口が「そりゃもう、すごいわ」と答えた。
「それ以前に、たむらやったら"あいつらの勝手やろ"って突っぱねそうやな」
「あー、絶対協力してくれへん感じや」
大上もうんうんと頷く。

「――ルート33を引きこめば、勝利の女神が来ることになるんや」
いや、男やからこの表現はおかしいか?と笑う松口に、井戸田は目を細めて続きをうながす。
「あんな、あいつらの能力は……」

□ □ □ □ □ □

いまのところ、知られているのは堂土の能力だけで、相方――増田の方は、様々な噂が飛び交っている。
電流を操るとか、偶然の確率を上げるとか、今の状況に最適なカードを見出すとか。
(まあ、パッと見分かりづらい能力やから、しゃあないけど)
堂土はタバコを吸っている増田の隣によっこらせ、と腰を下ろして「どないしよっか」と聞く。
「何のこっちゃ」
「下で出待ちしとる奴がおるらしいけど」
「……」
増田はタバコの火をもみ消して、「行くで」と上着を取った。
「あ、おい!お前の能力は簡単に使うたらあかんって、俺も行くからちょっと待ってや!」
わたわたと荷物をまとめる堂土に構わず、増田はさっさと歩いてエレベーターのスイッチを押す。
「増田!…増田くん!お願いやから待って!俺がやったるから……」
堂土が慌てて追いかける間に上がってきた旧式のエレベーターから、誰かが降りてきた。

「どうも、白ユニットからお二人をスカウトに来ました、小木です」
「矢作です」
「「おぎやはぎですけど、何か問題でも?」」

増田は奥歯を噛み締めて、「大有りや」と呟いた。


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