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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
882
:
E
:2016/02/14(日) 16:13:14
かなり危険な結論に至らせたような気もしなくもない。
灰色勢力ってまだ出てないな→でも白黒の闘いを終わらせるってどうするんだ?
→やっぱり、どっちも破壊するっていう方向か?という連想でした。
会議スレの話に出ている流れを見ると、封印or完全浄化の方向のようですが。
最初はすんなりと白に行かせるつもりだったのが、どうしてこうなった…
バッドエンドが嫌だ、という方がいらっしゃれば、分岐させようかとも思ってます。
【-Best friend-】
階段を下りきったところで、設楽は空気に異質なものが混ざっていることに気づいた。
仄暗い闇の落ちた、地下室を見回す。特に変わった様子は見られない。が、たしかにそこにある気配。
設楽はふー、と深く息を吐いて呼吸を落ち着けると、室内を見回した。
ひびが入ったバーカウンターと、壊れかけのダーツボード、
天井も壁、床に至るまで黒で統一された空間は、電気をつけていてもどこか暗く感じる。
見回した視線が、黒い革張りの椅子で止まった。
「…ッ、うわっ!」
設楽は(彼にとっては珍しい事に)飛び上がらんばかりに驚いた。
いつの間にいたのか、男が一人座って、盤上の駒を好き勝手に動かして遊んでいる。
ポーンを三マス動かしてるあたり、ルールは知らないらしい。
「おかえり……まさか、お前が自分から帰ってくるとはね」
石塚は黙ったまま、タバコに火をつけた。しかし横から伸びてきた設楽の手が、
それをひょいっと取り上げる。
「胸に穴空けた後なんだから、やめな。……健康にはうるさいよ、俺は」
タバコの火を灰皿でもみ消すと、設楽も向かい合うように座った。
再びの、沈黙。
石塚の腕に巻かれた時計の秒針が、カチカチと時を刻む音だけが響いた。
「今、対価の支払い中だろ?この距離で、俺がしばらく見つけらんなかったってことは」
設楽が聞くと、小さく頷く。
「へえ、お前がそっちの能力使ったのなんて何年ぶりかね。
……で、そうまでして俺にまた接触してきた理由は……特攻。それとも、服従?」
石塚は組んでいた足を解くと、手の中で弄んでいた黒のクイーンをギュッと握りしめる。
「……天秤にかけらんないなら、ぶっ壊してやる」
言葉の意味が分からない、と設楽は目を瞬かせた。
次の瞬間、石塚はチェス盤に手をかけひっくり返す。テーブルの上を転がって行った白黒の駒は、
床に落ちてひび割れ、あるいはぶつかり合って粉々に砕ける。唐突な破壊を逃れた
白のビショップがひとつ、設楽の足元に転がって行くのを、石塚はガシャッと踏み潰した。
靴のつま先で、粉砕されたガラスの欠片がざりざりと音をたてる。
「い、石塚……」
一部始終を呆然と眺めていた設楽の前に、青い放射光をまとった名刺が差し出された。
吸いよせられるように指先が触れた刹那、設楽の頸に手がかけられる。
「__、ぐ、うっ…!」
テーブルを乗りこえた石塚の指が、設楽の喉をぎりぎりと締め上げる。
蹴り倒されたテーブルの下で、かろうじて形を保っていた駒が粉々に砕けた。
「白も、黒も……結局同じ穴のムジナじゃねえか」
低い呟きが、呼吸をせき止められて苦しげに眉をよせる設楽の耳に届く。
「お互いに陣取り合戦してるだけだろ。違うか?
たまたま手を組んだって……どうせ共通の敵がなくなったら、
またッ……また、キャブラー大戦の時みたいになんだろ!」
設楽は全身の体重をこめてのしかかってくる相手を引き剥がそうと、腕をつかむ。
「……だから、俺は……俺は!」
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