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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

792Evie ◆XksB4AwhxU:2015/07/07(火) 20:17:48
なんだかんだで8まで来てしまいました。本スレは消滅してますが、何だかんだで10年以上企画が存続してるというのは
2chの中でも息が長い方ですね……また盛り上がる日を願って。ふと、鳥肌さんで書いてみたいなんて思ったのですが、
あの人はネタにしても大丈夫なんでしょうか(放送禁止的な意味で)

『We fake myself,can't run away from there-8-』
_______________________

有田が謎の男と対峙している頃。
サンミュージックの入っているビルの前に、四谷4丁目交差点をクラッシュすれすれの猛スピードで抜けてきた一台のタクシーが停まった。
目を回してハンドルに突っ伏している運転手をよそによっこらせ、と出てきただいぶ胡散くさい関西弁の男は、
築年数は経っているが立派なビルを見上げて、自分の所属事務所でもないのに、なぜかドヤ顔でうんうんと頷いた。
続いて出てきた坊主頭の男も横に立つと、真似して頷く。
「おー、めっちゃ駅から近いやん、道も分かりやすいし。さすがに大川とは格がちゃうなあ」
「ほんとですねえ」
「これならタクシー使わんで歩いてもよかったな」
エントランスへ向かって駆け出そうとした二人を止めたのは、窓が自動で開く音だった。
そこでやっと復活した運転手が、グロッキーになりながら半分開けた窓から身を乗り出して聞く。
「ちょっと、ちょっとお客さん?なんなのこの領収書、名前のところ“海砂利水魚様”って……
 ていうかあんた達、東京でこんなカーチェイスみたいなマネさせるとか、何者なわけ?」
その問いに、二人は顔を見合わせてくつくつと笑った。坊主頭の男が何故か嬉しそうな声色で答える。
「別に、ただのお笑い芸人ですよ」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

有田は石を強く握り締めると、男の全身を視界に映した。所詮量産型、というべきか。
男の持つ大剣には細かいひびが入って、今にも砕け散りそうだ。男は上田の体を前触れ無く地面に落とす。
ゲホゲホと激しく咳き込む上田を守るように前に立った有田は、光で出来た剣を見て「ハッ」と嘲るように口の端を上げた。
「不思議なもんだよなあ、贋作ってのは、どうしたって本物には勝てねえ」
「……この石に、弱点なんかない」
「熔連水晶の中身って、なんだか知ってるか?」
言うなり有田は体をひねって、ピコハンを投げつける。男はあっさりとそれを大剣で斜め一文字に切り裂いた。
またピシッと小さな亀裂が剣身に走り、細かい粒が空中に舞い散る。


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