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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
735
:
名無しさん
:2013/09/22(日) 17:18:42
戦うことに不安があるのはこっちも同じ、どころか、かなり多く抱えている自信がある。
周囲の目まぐるしさとは裏腹に、こちらは変化が乏しい。
軽く握りしめると、手の内は妙にぬるい。何てことはない、ただ熱伝導率が高いだけの話。
靴に入れると臭いがとれるとか、ぬめらない排水ネットだとか、本当の意味で日常に根付いている鉱物――銅は、相変わらず鈍い色のまま、自分の手元から離れない。
正直な話、石と呼べるかも微妙な物体。
それでも、カテゴリー的には芸人の間で広がる物の一つであることは明らかで。
何らかの力を持っているのも確かなのだが、いかんせんその力を引き出せない。
それも――白鳥とコンビを組む前から。
相方よりも付き合いが長い割に、自分はこの鉱物のことを何も知らない。
それだけでも十分だというのに、不安の種はまだある。
小さなことでは今日もある飲み会での応対、大きなこととなると。
『――だったら、その時は黒に入るから』
だいぶ前の無責任な宣言が脳裏に浮かぶ。
あの口約束はまだ有効なのだろうか。出来れば忘れていて欲しい。それなら悩む必要はない、のだが。
分かっている。
あの口約束がなければ、沈黙を守り続けるこの鉱物と、相方の持つ必要以上に活発な石を、黒が放っておくはずがない。
分かっているだけに、気分は沈むばかり。
……もっとも、ずっと沈みきったまま、しばらく浮いていない可能性も捨てきれないが。
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