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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

709怒ると怖い小沢さん:2012/10/10(水) 16:43:07
「クゥーン…」
それに応えるように小沢は再びその場にかがみ、片手を犬の首に回すともう片手で頭を撫でつつ、
先ほどとは打って変わって優しい視線と言葉を向ける。
「よしよし、もう大丈夫だからな」
それを見ていた井戸田が、不意に何かに気づいたように言葉を発した。
「あ!小沢さん…犬、嫌いなんじゃ…?」
犬の頭を撫でる手を止める事なく、小沢は答える。
「そうだよ。でもこんな時に好きも嫌いもないだろ?かわいそうな奴は助けてあげなきゃ」
優しく撫でられている犬の方も、安心したような表情になってきている。
そんな様子を半ば呆然と見ていた井戸田が小沢に問う。
「それで、そいつどうするの?」
「取りあえず動物病院に連れてこう。何か大きなケガしてるかも知れないし」

動物病院の診断では、何カ所かの打撲は見られるものの大きなケガはないとの事だった。
だが同時に古い擦り傷や打撲の跡がかなりの数確認され、この犬は以前から繰り返し
飼い主の暴行を受けていた可能性が高いという。その話に、小沢は顔を曇らせた。
「そうですか…かわいそうに…」
「動物愛護法違反の疑いがありますので、この犬は取りあえず当院で保護します。
 その上で警察に通報いたしますので」
「わかりました。じゃあ、お願いします」
最後に犬にも軽く挨拶を交わし、二人は動物病院を後にした。


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