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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
707
:
怒ると怖い小沢さん
:2012/10/10(水) 16:38:39
「キャイン、キャイイイン!」
「飼い主から逃げようとはこの不届き者め!もっと痛い目に遭いたいか、こいつめこいつめ!」
「おいっ!」
見かねた井戸田が男を突き飛ばすようにして犬から引き離し、犬を庇うようにその前に立つ。
「なんて事すんだよ!かわいそうだろ!」
「かわいそうだぁ?こいつはな、何度も飼い主の俺に吠えついたり牙を剥いたり、隙あらば今みたい
に逃げ出そうとするんだよ!だからこうしてお仕置きしてやってんだよ」
「お仕置きって…そうやって痛い思いさせるから、怖がってよけい言う事聞かなくなるんだろうが!」
そんな口論をしていると、足元から低くかすれた声がした。
「許さない…」
声のした方に目を向ける井戸田。そこには、その場にかがみ込んで犬を抱いている小沢の姿が
あった。俯いているので表情はわからないが、両肩が怒りに震えているのが見て取れる。
「小沢さん…?」
「よくもこんなひどい事を…」
そう言って顔を上げる小沢。その両目には今にも溢れんばかりのいっぱいの涙が湛えられている。
だがそれだけではない。涙をいっぱいに湛えたその両目には、同時にこれまでにないような
激しい怒りの色も湛えられていた。
小沢は犬から手を放し、いっぱいの涙と怒りを湛えた視線を男に向けたままおもむろに立ち上がる。
上背はそれなりにあるので、若干男を見下ろすような感じになる。
その様子に、井戸田はただならぬ雰囲気を感じ取っていた。
(うわー…小沢さん本気で怒ってるよこれ…)
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