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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

7019 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>:2005/02/14(月) 12:10:09
「潤さん?」
黙り込んだまま俯いてしまった井戸田をいぶかしげに思ったのか、小沢は井戸田の顔を覗き込もうとする。
が、前かがみになろうとするのと同時に、なにかに詰まったかのようにとっさにわき腹を押さえた。
「…小沢、わき腹どうしたの?」
「なんでもないよ、」
井戸田の心配する声に小沢は何事もなかったかのような顔でわき腹から手を離した。
その言葉と態度に、井戸田のなにかがキレた。
黙ったまま勢いよく椅子から立ち上がり机を回り込むと、
その行動に驚いて思わず椅子を引いた小沢の肩口を押さえ込み、片手でシャツをめくり揚げる。
そうして見たものに、井戸田は息を呑む。
紫を通り越しどす黒く変色した痣が小沢のわき腹の広範囲を覆っている。
思いもしなかった光景に、井戸田は知らず小沢から一歩身を引いた。
「…どうしたの、これ、」
「階段から、」
小沢の言葉を遮るように井戸田が歯軋りをする。
「小沢、今朝から調子悪かったのはこれが原因か?」
「……」
「…答えろよ」
「……」
「小沢!」
怒鳴りながら小沢の襟首を掴もうとしたそのとき、
「すみませ〜ん」
という間延びした声と共に軽めのノック。
唐突な音の乱入に面食らいながらも小沢が反射的に「どうぞ」と扉に呼びかける。
井戸田も我に返ったように小沢から離れた。
「失礼しま〜す」
緊迫した空気を壊すように開いた扉からひょっこりと顔を出したのは、
今日収録予定の番組AD。


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