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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
698
:
瞬きもできない小競り合い
:2012/08/02(木) 22:22:33
(……やっぱり、持っていたんだ)
芸人の中で広がる、不思議な石の話。
彼女も芸人だから、石を手にしていてもまったく不思議ではない。
だが、高倉が気にしたのはそこではなく。
同じ事務所に居ると、あの先輩の石はあんなんだ、あの後輩がこうやって戦っているのを見てしまった、などという話が嫌でも入ってくる。
しかし鳥居に関しては、石を持っているらしい、という噂だけが独り歩きしていて、どんな石なのかとか、実際に能力を使っている所を見たという話を聞かない。
だから、石を持っているというのはただの噂で、本当は持っていないのだろう、という結論に至っていたのである。
しかし今、彼女の石の存在を確認した。
石はちゃんと持っているのに、能力の噂が伝わってこない。
それはつまり、まだ能力に目覚めていないか――あるいは、目覚めているのに、隠しているか。
おそらく後者だろう、と高倉は踏んだ。
能力が目覚めていなくとも、石の形状の話ぐらいは伝わってくるはずで。
それすらもまったく伝わってこないというのは、意図的に隠しているとしか思えない。
それに何しろ、彼女は相当な秘密主義。
私生活、素性、その他全て謎だらけ。
どこまでが演技で、どこからが素なのか。
――それとも、全て素だというのか。
(……まあ、それはともかくとしても)
そんな彼女だから、自分の能力だって隠すに決まっている。
(……気になるな……あの石の能力)
隠されると暴きたくなるのが人の性、とは言わないが。
(……聞いても素直に教えてくれる訳、ないだろうな)
自分の石の能力が人の秘密を聞き出すとかだったら良かったのに、と心の中で付け加えながら、高倉は溜め息をついた。
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