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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
683
:
◆1En86u0G2k
:2011/02/10(木) 14:20:17
colors:3 『P.P.G』
「亮さんは、一番最初のきっかけみたいなのって覚えてます?」
静かな部屋にぽつりと響いた声。
取材待ちをしていたロンドンブーツ1号2号の亮は、手元の携帯電話から顔をあげて視線を回した。
こちらをじっと見つめているのは、先ほどまで新聞に目を落としていたサンドウィッチマンの伊達だ。
「きっかけ、…?」
範囲の広い質問にとまどい、鸚鵡返しぎみに繰り返したところに補足が加わる。
「石のことです、例の」
ああ、亮は納得したように大きく頷き、すぐに難しい顔になって記憶を辿りはじめた。
*****
「どんなんやったっけ…追われてて、行き止まりなって、ほんで追い詰められて…
めっちゃ焦ったのは覚えてるんやけど」
あんまり役に立つことは思い出せんなあ、申し訳なさそうに眉を下げた亮に、
いえこちらこそ変なこと聞いちゃって、伊達は追うように頭を下げる。
それからふと反対側に向け、別の相手に問いを投げた。
「お前のはどうだったっけ」
「???」
「あー、いいわやっぱ答えなくて」
楽屋の隅で大きな目を瞬かせた鳥居みゆきはそれこそ鳥のように大きく左右を見回したかと思うと妙なタイミングで破顔し、
ふたたび謎の一人遊び(に模したコントらしい)に没頭する。
見届けた二人の顔に思わず似通った苦笑が浮かんだ。
「…あっ、鳥居ちゃんも持ってんねや」
「らしいですよ。どんなもんなのか全然教えてくれませんけど」
石の形状や能力、自分の取る立ち位置と思考。
何を聞いても、毎度異なった擬音と問答にしてはハイレベルすぎる反応が返ってくるという。
あいつがどっかに入って何かやるってこともないだろうから放っておいてます、の声に亮は曖昧に頷き、
代わりに左手のブレスレットにそっと意識を集中した。
間を置かず伝わってきたごく小さな波長を返事代わりにして納得する。
「無茶せんかったらええねんけどな」
「まああんまり手は出しにくい奴だとは思うんで。何されるかわかんないっぽいし」
突き放すような物言いの中に心配と気遣いが多分に含まれていた。
しばらく鳥居の動きを眺めていた伊達は、やがて小さくため息をつく。
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