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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

672チラリズム:2010/07/30(金) 02:04:30
驚きが先行して動きが遅れていた。

頭ん中、ぐちゃぐちゃ。
危険分子って何?
何が起きてん?!

けれど誰かが冷たく放った。

(うっさいねん早う立てや)

「分かっとるわ!」

こっちの事も考えてや!
珍しくイラついて声を張り上げる。
普段よりもだいぶでかい声出してもうて、自分の鼓膜がじんっと震えた。
(普段もデカイけどな)
篭った声がどこまで届いたか分からへんけれど。


ゆっくり立ち上がる。


「……ん?」
「…何を言っている?」
俺以外の両方がハテナを浮かべていた。
やっぱり声を出してたのは、こいつらちゃう。


『木を見るな、森を見ろ』
10代の頃の俺の持論やったらしい。
すっかりその事は忘れてたけれど、俯瞰でモノを見なアカンと言うのは大事やと思ってた。

昔から思ってた。


異質な空間で鋭く周りを見た。俺ら以外に人はいてない。

ふたりに固着したせいで周りが見えてへんだけ、というわけでもなさそうで。

ぼけんとした相方の傍らにようやく立ち直って振り返る。
フードを深く被った男が目の前にいてた。
隣の相方はと言うと、僕と男とを繰り返して見比べ空気を探っている。

何で震えてんねん。
女子か。


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