したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

660 ◆1IvI9EgBf.:2010/06/05(土) 20:49:55



そうかも知れないな。

「今の貴方じゃ簡単に黒も白も潰せてしまえる」

小林が目の前で立ち止まる。
顔から笑みは消え、ペンを握り直し大きく右腕を振り上げた。

「物語は終わりませんよ」

そのまま右手のペンを俺の首もとに振り下ろした。

「…始まっても、いませんから」



声が遠くなっていく。

今の俺は…つまらない、か。



「っ!!…設楽っ!!」

目の前に気持ち悪…日村の顔がある。

「気持ち悪い顔…」

「やかましいわっ!起きないから焦ったんだぞ…」

「あぁ、わりぃ」

何処だ、此処。
ロケバス…?移動中か。

タバコをポケットから取り出すと一本も入っていなかった。
買い忘れ。しくじった。

「あと10分くらいで着く…って、その首どうしたんだよ?」

日村の顔が青ざめている。

手渡された鏡で首を見ると赤黒い痣があった。

「ぶつけたのか?痛そうだけど」

「…日村さん、俺おもしろくなるよ」

「はぁ!?頭もぶつけたか!?設楽さんは充分おもしろいよ!」

「そっかぁ」

笑って返すと相方はさらに慌てた。
良い天気だからロケも上手く行くだろう。


物語は終わりませんよ…
始まってもいませんから。



声が、聞こえた気がした。





*

以上です。

夢オチで申し訳ない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板