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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

657名無しさん:2010/03/13(土) 20:19:57
正直、プラン9のメンバーの石は、戦いには不向きであった。
なだぎの火力を強める石と、ギブソンの硬化の石が、一応相手を攻撃できるものである。
久馬の石がなだぎの石を強化し、浅越の石が怪我を治す。
鈴木の石は、味方を集めサポートするものだった。

最初の頃鈴木は、自分自身は全く戦えないため、非常にもどかしい思いをした。
しかし、何度も戦っていくうちに、自分の役割を正確にこなすという爽快感を覚えていた。
時にはぶつかり合うことがあっても、5人が揃えば本当の力が発揮できる……そんな風に感じたのだった。


いつしか、方向性の違いにより、鈴木はプラン9を去ることを選んだ。プラン9のメンバーとはもう大分会っていない。
しかし、石は相変わらず自分の手元にあるので、一応芸人という括りに入っているらしい。


(…なあ石。お前は…俺が勝手にメンバー抜けて、戦う場所も変えてもうて…恨んでるか? それに…プランの皆も…)
鈴木はチョーカーに埋め込まれている緑色の石に尋ねた。
(…我はただ王に付き従うだけです。そして、差し出がましいようで申し訳ありませんが…。
王の昔のお仲間は、きっと王の進む道を応援しているのだと思います。だから…ご自身を信じて下さい)
(そっか…。悪い、変なこと聞いて)
(お気になさらないで下さい)


鈴木はふと空を見上げた。事件など起こりそうも無い、穏やかな青い空。
今日もこの空の下のどこかで、石を巡る戦いが行われているのだろうか。
そしてその中には、かつての相方たちも含まれているのだろうか…。

(久さんもなだぎさんも、ギブソンもゴエも頑張ってんやろな…。俺も頑張らんとあかんな!)
鈴木は小さく頷き、決意を固めたかのように表情を改めた。


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