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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
602
:
さよならリグレット
◆1En86u0G2k
:2009/01/14(水) 03:26:11
後悔してはいないか?
問われてすぐには答えられない。
悔いるのは大分手遅れな気もするし、ずいぶんと先走った行為にも思えた。
まだ何も始まっていない。大体のことはきっと、これから先で待っている。
(こんなとこで立ち止まるくらいなら、)
(はじめっから歩かねえよばかやろう)
見上げれば春日が不思議そうな顔でこちらを見ている。
気遣っているようにもみえる目線だった。春日のくせに。口の中で呟いて笑いそうになる。
「お前にはわかんねえよ」
わからなくても構わないのだ。自分の中で好き放題拗れて、いつか勝手に解けてゆくから。
ただまっすぐに立っていて欲しい。色々なことを見失わないように。
若林の唐突で抽象的な要求に春日は首をかしげ、それだけでいいのか、と不思議そうに尋ねた。
「立ってるだけでいいのか」
「いんだよ。それくらいなら、できんだろ」
「そうだな。それくらいなら」
あまりにも真面目に頷くので、結局若林は笑ってしまった。
「微動だにすんなよ、ばか」
高らかに宣言できるのは、いつでもひとつかふたつだけ。
この道を進んでいること。
この男と歩んでゆくこと。
そのへんはたぶんきっぱりと、間違っていないと言えるのだ。
まるで春日みたいに、堂々と胸を張って。
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