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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

600さよならリグレット ◆1En86u0G2k:2009/01/14(水) 03:22:36

あっという間にまた慌ただしい日々が駆け抜けていった。あれ以降は今のところ、迷惑な襲撃を受けていない。
諦めてくれたのなら幸いだ。お願いだから違うことに脳を使ってほしい。
「さみー…」
長い長い収録を終えた真夜中、ようやく相方の狭い家まで辿り着く。
引越しがネタでなくいよいよ現実になりそうな今だ。次こそ雨戸のある家に住んでいただきたい。
冷え切った室温にダウンを脱ぐ気も起こらないままメモ代わりのノートを開き、並べた文字を追おうとして、目線を止める。
ネタ作りに励む前に、やはり、きちんと言っておかなければならないことがあった。

「なあ」
「ん?」
「…あの、石のことなんだけどさ」
「ああ」
「なんかさ、かなり自分勝手だったかなあっていまさら思ってんだけど。
 そんなつまんない話で面倒な目に遭うのも、遭わすのも、ほんと我慢できねえっていうか…
 だから、しばらくは迷惑かけるかもしれないけど、…その、……、………」

ぐっと口を噤む。言い慣れない類の話をしようとしているのだが、それが原因ではなく。
春日の進行形の動作が全ての元凶だった。次第に若林の眉間の皺が深くなっていく。
『がっしゃがっしゃがっしゃがっしゃ』
水分が力強く撹拌され続ける無遠慮な騒音に、とうとう若林は大声を出した。

「うるっせええ!!お前人が話してんのに飴ジュース作ってんじゃねえよ!!」
「なんだ、パッションフルーツ味じゃ不満か」
「どうでもいんだよ!まずそれを置け、あとにしろ頼むから」
「いや、なんだか溶けるのが遅いんだよこれ。…どこの局の飴だ?」
「知るか!!」


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