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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
584
:
とびだせハイウェイ
◆1En86u0G2k
:2009/01/08(木) 17:04:02
頭を吹き飛ばされたのかと錯覚した。白い光が脳裏に弾ける。
誰かのせいにしたいわけではないが、ややこしいらしい性分で、人並みかそれ以上に悩んできた。
一面に広がる暗い沼と、見上げる気も起きないくらいにそびえ立つ壁。吹き荒れる嵐に揺さぶられる毎日だった。
それでも一歩ずつ歩いてきたから、こんなふうに光が射すことだって、許されるのかなあ、なんて。
数歩先でまた暗く沈んでも、それはそれだ、なんて。
偽りのない澄んだ気持ちで、心からそう思えていたのに。
それを、こいつ―――今なんて言った?
限界まで熱くなったはずの頭の中が急速に、反転するように冷えてゆく。
「あんた、石のおかげでおれらが今こうなったって思ってんの」
腹立ちが限度を超えたらしい。喚くつもりがずいぶんと穏やかな声が出た。
ざり、と一歩踏み出し、男の顔を見つめる。
「石がなきゃおれたちは今の結果を残せてないって、」
言葉がふいに途切れる。
小さな目を見開き、浮かんだ表情は惚けたようにすら見えた。
信じられないものと、この世に存在しないはずのものと、対峙した時のような色。
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