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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

51名無しさん:2005/02/04(金) 16:42:35
グラウンド。
歓声。
チームメイト。
ゴール。

俺はただボールを追いかけて、走る。
「脇田!!右に切れ!!」
背後から声がする。
「…ヒデさん…」

急に涙があふれてきた。
涙が止まらない。
ボールさえ、見えない…

「ヒデさん・・・っ!!」



気が付くと、自宅のベッドの上だった。
「…夢か」
体の節々が痛む。
「ってぇ…庄司の奴、手加減しなかったな…」
俺の石は戦うには向いてねぇからなぁ、とつぶやきながら、脇田は起き上がった。

洗面所の鏡に自分の顔を映す。
ぼさぼさの髪にどこかの犯罪者のようなヒゲ。
普段ならなんとかちょっとは見られるようにして仕事に向かうのだが、今日はそんな必要もない。
「ヒデさん…」


ヒデが「石」と一体化してしまったのは1週間ほど前のことだった。

テレビ番組の収録を終えた脇田が控え室に戻ると、ヒデが一人ぽつんと座っていた。
「あれ?ヒデさん先に帰ったんじゃなかった?」
「あぁ…ちょっと…」
ふらりと立ち上がり、不敵にほほ笑むヒデ。
「ヒデさん…?」
おかしい、と脇田は思った。
ヒデはもともと白いユニットの側の人間のはず。
しかし、今のヒデが放つオーラは黒いユニットのそれそのものだ。
「ちょっと…どうしちゃったんだよヒデさん!!」
「どうもしないさ…ただ真実に目覚めただけでね!!」
「真実…?」
脇田がそう聞き返したとたん、急に視界が真っ暗になった。


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