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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

480名無しさん:2007/09/04(火) 14:51:44
思い出した。
正月の特番の時に、もじゃもじゃの髪の男が画面に映り、みんながその名前を連呼して話題にあがっていた。確かその相方だったはずだ。

ラーメンズはテレビに出ることはほとんどなく、大半は単独ライブのみで活動している。と記憶していた。だからこそ自分達との接点はない。

しかし今や彼は、芸人達の間で違う分野で有名になりつつあった。
その内容は、彼が黒、しかもだいぶ上位の位置にいるらしいということ。
「そう、ラーメンズのもじゃもじゃじゃない方。小林です」
おどけるわけでもなく、あくまで淡々と小林は話す。その口振りには余裕すら感じられ、嫌な汗が背中を伝った。
「何の用ですか」
そう言いつつ、さりげなく自分の足下を見た。充分な大きさの影があるのを確認して、そっと服の上から黒水晶に触れる。
「黒に来てもらいたい」
小林の言葉に、全身の血の気が引くのを感じた。
初めて聞く言葉ではない。襲撃してきた若手の芸人達(その半分ほどは操られていたが)から散々聞かされた言葉だ。
しかし今回は意味合いが違う。黒の、しかも「上」から改めて聞かされる言葉。
「…嫌です」
「そう言うと思ってた」
小林はちらと手元に目線を落とし、
「いや、そう言うとわかっていた」
と言い直した。


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