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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

479名無しさん:2007/09/04(火) 14:49:50
しかしそれは懐に起こった違和感に書き消された。
立ち止まって胸ポケットに手を入れると堅く冷たい感触が伝わってくる。黒水晶だ。
取り出すと、暗く静かな光が発せられていた。それは、他の石の存在が近いことを示している。
と同時に、ざわり、と得体の知れない感覚が身体に走った。ここまで強い力を感じたのは初めてに近い。
短く息を吐いて、石をまた同じ場所にしまう。
「麒麟の川島明」
不意に知らない声が自分の名前を呼んだ。弾かれたように振り向くと、ビルの非常階段、地上と2階をつなぐあたりの踊り場に男が立っている。
「麒麟の川島明君だね」
改めて名を呼んでくる男は、白いシャツに白いズボンという白づくめの格好をしていた。
こちらを見つめているその目は鋭く研ぎ澄まされているが、わずかに曇っているように見えるのは気のせいだろうか。
その顔には見覚えがあった。しかし名前が出てこずに、少し考える。

「…ラーメンズの、」


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