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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

433 ◆2dC8hbcvNA:2006/08/20(日) 19:01:58
 日村と並んで撮影場所に向かう。日村は石とは関係ない話題を次々に提供してくる。適当に対応
して笑いつつも歩き続ける。
 仕事自体はとても楽しかった。共演者におぎやはぎがいるからかもしれない。和気あいあいと撮
影は進んだおかげで早く終了した。与えられた予想外の空き時間は疑問を追求するには十分過ぎる
長さだ。
 少し用がある、と無理やりな口実を作って消えた日村を待つために楽屋に座り込んでいた。石は
日村に持たせているままなので観察出来ない。
 壁にもたれているうちに楽屋のドアが開く。上半身に力を入れて話をする体勢に入った、が、そ
こにいたのは日村だけではなく。
「矢作さん?」
 少々疲れ気味の矢作が軽く笑っていた。歯が零れる癖は相変わらずだが、少しだけ様子が違って
いる。罪悪感を隠しているのが分かる。
「どうしたの?」
 設楽がいつかと同じ疑問符を投げかけるが答えは無かった。矢作は日村と目線を合わせ、小さく
頷いてから、何かを握っている右手を前に出し、下手な関西弁で言う。
「石のことなんて、どうでもよくなるんやー!」
 何かが光った気がしたが、対したことではないのだろう。重力に逆らった髪をいじってから仕事
について考えた。余計なことを考えている暇はない、明日は確かネタ見せ番組がある。
「日村さん、明日のことなんだけど」
 急な話題変換のせいで目の前の二人は面食らってしまっていた。数秒してからため息をついた日
村が笑いながら設楽の話に乗ってくる。送れて矢作もちょっかいを出してきた。設楽は笑いながら
咎める。頭の混乱が無くなったせいか話は軽く進んでいく。


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