[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
432
:
◆2dC8hbcvNA
:2006/08/20(日) 19:01:26
日村にしては珍しい否定的な意見。設楽の警戒心は更に強くなる。さすがの日村もそれを悟った
が、焦れば焦るほどに支離滅裂な意見が増える。娘に返せ、砂場に埋め直せ、強度を確かめるため
にトンカチで叩いてみろ、話題が変わってしまった。
設楽は状況を一転させるための決定的な言葉を探す。勝手に捲し立てる日村の意見は念仏のよう
に聞き流して考え事に浸る。第一声を発するために口を開いた瞬間、青くて深い光が目の前に広がっ
た間隔があった。
何を隠してるの?
外側には発せられなかった言葉のはずが伝わる。日村の思考の中に入ったような、周りが全て黒
い空気に満たされたような、説得だけの空間がそこにはあった。急な変化に対応出来なかった設楽
は息を飲む。日村の手から、記憶に新しい色の光がもれているのが分かった。
「設楽さん」
設楽以上に驚いた日村が弱い声色で名前を呼ぶ。それはひどく辛そうな顔で、何かを悟っている
ようだった。話を続けなければならない、意を決した設楽は次の言葉を探す。
「バナナマンさん、出番です」
違う方向から第三者の声がした。ハッとした設楽が声を追えば出演番組のADが息を切らしてい
た。しめた、と言わんばかりに目線を変えた日村はADに対して真面目過ぎる返答をした後に設楽
を促す。そんなことに構っている暇はない、そんな意味が込められている。
設楽はというと、ただ混在した疑問を整理するため考え込んでいた。先程の空間はイメージだけ
であったとしても、なぜそのようなイメージを一瞬にして作り出したのか。そして言葉を言ってい
ないにも関わらず日村に疑問が伝わった理由は。急に輝いた濃い青の光は何だったのか。恐らく答
えは全て日村が知っているのだろう。仕事が終わったらすぐにでも問いたださなければならない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板