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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
41
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/02(水) 03:24:58
「ぐぅっ・・・・・・」
瓦礫が盾にぶつかる度に、盾を支える野村の手首に重い衝撃が伝わり、野村の口からうめき声が漏れた。
野村の持つバイオレット・サファイアでは衣装や装備、知識といった物を得る事はできても、
それを使いこなすための肉体までもを得る事はできない。
華奢な部類に入る体躯の野村に、果たしてどれだけ連続して瓦礫を受け止め続けるだけのスタミナがあるかどうか。
眉を寄せて盾を掲げる野村の腕が、少しずつ降りてきているのに気付き、小沢はアパタイトを輝かせた。
「君を手に入れる事によって一生分の運を使ってしまったんだから!」
パチリと指が鳴れば青緑の輝きが周囲に散り、横たわる磯山の体躯が小沢の傍らに出現する。
目立った外傷はないものの、全身を貫いた激痛が信じられねぇとでも言いたげに
磯山は目を見開いてゼェゼェと荒い呼吸を繰り返している。
その一撃を放った虫入り琥珀が赤岡の右手で煌めくのが見え、小沢はなおも指を鳴らした。
「そんな事より・・・これからパーティ抜けださない・・・っ!」
瓦礫の連打にジリジリとガードを下げられていた野村では、これを防ぐのは難しい・・・そんな小沢の判断から
言霊と共にアパタイトを行使すれば、3人の姿はその場からかき消え、漆黒の稲妻はあいた空間を通過する。
「・・・悪ぃ、助かった。」
アパタイトの短距離テレポートで3人が跳んだ先は、赤岡の放つ闇の外側。
ダメージはまだ残っているだろうが、呼吸を整え、ゆっくりと立ち上がりながら磯山が小沢に囁いた。
「ったく、無茶するから。」
その磯山の頭を軽く小突きつつも、野村が告げる言葉はどこか安堵の色に満ちている。
頭を押さえ、痛ぇと苦笑する磯山につられるように表情をしばし緩め、小沢はポケットをまさぐると
飴玉を一つ、取り出した。
「それにしても・・・彼は、本当に戦い慣れてる。」
ビッキーズの木部が石の力で作り出した飴ちゃん。精神力と体力を少し回復させる力を秘めたその飴玉を
磯山に手渡し、小沢は闇の向こうの赤岡を見やって呟いた。
「力を行使する事に・・・怖れがない。」
「・・・赤岡の奴、ネタに煮詰まると、よくここで模擬戦やってストレス発散してたらしいですから。」
「なるほど道理で・・・って、島田くん、いつの間に?」
ふと背後から聞こえた声に3人が振り向けば、そこには島田の顔。
真っ先に赤岡の攻撃で気絶し、戦線離脱していた男の真摯な表情がそこにあった。
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