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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
389
:
名無しさん
:2006/02/21(火) 20:20:33
そして暫くして、店員が二郎の注文した品を持ってきた。
二郎は早速飲み始める。
「…で、何の用よ。」
「……二郎ちゃん、さ。」
「ん?」
「………黒なんだよね?」
二郎は言葉に詰まった。
やはり気づいてしまったのか。
正直迂闊だった。何にも気にせず、思い切り飲める親友だったから。
ピリピリとした関係になるのが辛かった。
「―−なんで知っている?」
「…俺の友達が、二郎ちゃんに襲われた、ってさ。」
「……。」
「アイツはキケンだ 一緒にいるのはやめとけ いつか君をも」
「襲うだろう、って。」
真剣な眼差しに二郎はたじろいだ。
その言葉を発したのは誰か。そんな考えが脳内をめぐる。
「…俺は今日、戦うつもりはないよ。石、置いてきたし。」
「……アンタさ、本当に甘いよなぁ。」
「どっちの意味で?」「色々な意味で。」
二人は笑って言い合った。
黒と白。
そんなものはこの間忘れていた。
「…二郎ちゃんさ、何で黒に入ったわけ?脅されてたりするの?」
「そんなんじゃねぇ。」
…
・・・
「そんなんじゃない、あの人は、そんな汚ぇことしないよ。」
「…っじゃあ、何で?」
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