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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

376 ◆y6ECaJm4uo:2006/02/03(金) 23:18:40
バタンッ!

乱暴に扉を開ける井戸田。
其処には、赤みのかかった瞳の川島が、いた。

「ッ、ぁあぁああああ!!」
「竹山さん?!」

竹山の名前を何度も呼び、小沢は竹山の体を揺らす。
すると体をブル、と震わせ、竹山は一回発狂して、気を失った。

「(竹山さんは炎を使えて、相当強い。…その、竹山さんが…。)」
「川島君ッ!!何やってんの?!」

「―−何、って?」

「やめぇや。やめてくれ!何したいねん、川島!」

「…関係ない。」

「なぁ、どうしたんだよッ!!川島君ッ!!」

『カワシマ…。アア、宿主様のこと。』

クク、と自身の低く響く美しい声でいやらしい笑い声を上げた。
明らかにいつもの川島とは様子が違った。
目は赤く、雰囲気がいつもより黒々しい。
噂に聞いたことはあった。稀に、石のあまりに強大な力に呑まれ、自我を忘れて
身を石に預けてしまうらしい。

『…フフ、驚いているようですねェ…?』
「、ったりめぇだろッ…!」
「何をしたの…?川島君に。」
『イエイエ。大した事はしてませんよォ。…タムラなら、知ってるはずですけどォ。』
「…ッ、」
『語る時間位なら差し上げますよ…。ま、その後はどうなるか。それは貴方達しだいですけどネェ…。』
「ちょっといい?」
『ハイ?』

川島―−…いや、黒水晶はニコリと微笑んだ。
いつもの優しい微笑みでなく、恐ろしい微笑み。


「他の、何にもしらない芸人は如何した?」
『…そうですねェ。ハンデとして、教えてあげましょうかァ…。
 俺の真実の力は三つ。一つ目は御存知である影に隠れる。
 二つ目は、影に人を閉じ込める、こと。三つ目は闇に人を呑む、こと。』
「二つ目の力で他の芸人を…。」
『エエ。邪魔、ですしネェ。もう説明終わりですし、タムラ、どうぞ?』
「…何で呼び捨てやねん。…実は、少し前に2丁拳銃さんが…。…襲ってきたんです。」

驚きの表情を隠せないようだった。
まさか―−、何の関係もないような二人が。
黒でない麒麟を襲ったと言うことは、必然的に。
2丁拳銃の二人が、黒だ、ということで。

「そん時、川島、ちょおオカシい時があったんです。…多分、コイツが出てきたんだと思います。」
『ハハッ!鋭いじゃァないか!タムラァ!…もう、いいですね?…そろそろ、我慢の限界なんだ…。』


身をブル、と震わせる。
それは確かに、犯罪者のような、姿で。
殺しを楽しむ連続殺人魔のような。
井戸田は顔を青ざめさせ、酷く神を恨んだ。


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