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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
354
:
名無しさん
:2005/12/01(木) 22:42:35
「あーもう!」
波田は不安を消し去るがごとく頭を振り、頬を叩いた。
そんな馬鹿な事あるわけがない。
「俺は何を本気にしてんだ…」
ヒロシの石は澄んでいた。そうだ、一辺の曇りも無かった。心配は無い。何も。
しかし依然胸の曇りは晴れず、波田の意に反して膨張するばかりだった。
自分を見上げ、すがるような眼差しを向けてきたヒロシ。その目は必死で、どこか儚くて波田は恐ろしく感じた。
ただの杞憂であって欲しい。波田は気を紛らわせようとギターを引き寄せる。
体を曲げたはずみで首から下げた石が着流しの裾から垂れた。
ミルク色の優しい色をしたこの石、ヘミモルファイト。初めて目にした時と変わりなく澄きとおったまま。
石には意思があると、誰かから聞いた。持ち主の意思に関係なく、悪意ある石は黒へ、善意のある石は白へと
持ち主を導くらしいと。石が話しかけてくるのだと。そんな事、あるのだろうか。
だとしたら自分の石はどちら側なのだろうか。
この石も、いつか黒く染まる日が来るのだろうか…
疑問は尽きず湧いて出る。
それからため息も。
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