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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
351
:
名無しさん
:2005/12/01(木) 22:40:57
「今週だけでこれだけですよ。」
ここはとある収録スタジオ。少し薄暗い楽屋内。
波田はきょとんとした顔で、そう言って突き出してきたヒロシの拳を受け止める。
下に手を添えると、指が解かれて何色もの石が波田の手に落ちた。
「…うわ〜、大量ですねぇ」
目を輝かせる波田とは対照的に、ヒロシの顔色は暗い。
「こんなのいらないですよ。朝から晩までなんだか監視されてるような気がして、落ち着かないですし…」
俯くヒロシの目の下には隈が浮き、まともに睡眠時間を取れていない事を窺わせた。
「じゃあ俺が引き取りますよ。…なんか随分濁ってますね。」
内部から沸き起こっているような薄い曇り。波田はこのくすんだ色を今まで何度も見ていた。
「黒のユニット、…ですか。」
あの組織に関わった石は大体こんな感じの色をしている。
「…俺狙われてるんでしょうかね。」
「まぁ…そうなんじゃないですか?こんなに襲ってくるんでしたら。」
波田は、懐から袋を取り出し、今しがたヒロシから譲り受けた石を丁寧に仕舞う。
随分この袋も重くなったもんだ。波田が満足気に微笑む横で、ヒロシは自分の指に光る石を眺めていた。
「僕も波田さんみたくペンダントにすれば良かったかな。」
オリーブ色の上品な石。それを、ヒロシは少しいかつい指輪に加工して自分の指にはめていた。
「そうですか?首苦しくなる時ありますよ、これ。」
「…抜けなくなっちゃったんですよ。」
「え?」と、波田が聞き返すより先に、ヒロシは不安げな顔で続けた。
「どうしても、抜けなくなっちゃったんです。引っ張ってもびくともしない。どうしたら良いんでしょう。」
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