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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

349each other ◆/KySNfOGYA:2005/11/22(火) 20:13:13
「…厄介な力ですね。」
「そりゃどーも。」
綾部君がチ、と舌打。
二人に僅かな隙が出来る。そこを俺は見逃さない。
「(此処は逃げたほうがいいか。)」


「君は僕のカワイイ子猫ちゃんだから!」
パチン


ぼん、と煙が二人を覆い、煙がなくなると二人は人ではなく、
ダボダボな服を身に纏う可愛らしい子猫になっていた。
「…ったく…。手ごわい奴らだった…。」
潤はふぅ、と溜息。
「俺の力の時間も少なくなってきてるし…。此処は逃げよう。」
「そうだな。」


「そんなことよりパーティ抜け出さない?」
パチン


先程の町に戻ってくる。俺達はハァ、と溜息を漏らし、顔を見合わせ、少し笑った。
「…ねぇ、潤。」
「あ?」
「……俺ね?どうも、あの二人は、望んで黒にいると思えない。特に、ホラ、物語の力を使う彼。」
「…ああ。アイツか。何で?」
俺は少し黙り、口を開いた。
「少し…悲しそうだった。戦いながら笑っている綾部君を見て…。」
俺は俯く。


「彼らの……彼らの、心の欠片<ピース>を握っているのは誰なんだろう・・・。」


潤が俺を見つめる中、おれは心の底から溜息を漏らした。


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