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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
319
:
けふえーる
◆J5DaNPfmbA
:2005/11/12(土) 02:18:14
ブラックアンドホワイト フレグランス
「…来ましたよ。」
「どーも。」
井上が少し古くなった椅子の背に寄りかかると、きーきーと音が鳴り、それが河本には耳障りで堪らなかった。
「なぜここへ呼んだのですか。」
「…知りたいことがあんの。」
「何ですか。」
河本がおざなりな言葉を返してみると、井上は笑って河本を見つめた。
「あのいとうさんと真綾とかいうの。」
急な様子で井上が言い、椅子ごとをこちらに向けて、河本のほうを見た。
「…知らんなぁ。」
何故知っているのか、などあえて訊ねることはない。
「なぁ、教えてよ。俺相方やないかぁ」
「…今は敵や。と思うんやけれど。」
突っぱねた河本に井上が幼子が甘えるように見つめてみても、河本は井上のことなど眼中に無いように振る舞い、
それだけ言葉を返すと、くるり、っと体を翻して横を向いた。
「こっち向いてよ」
「嫌やね」
この言葉の少し後に投げられたもの。
「これは何ですかー」
「見たら分かるやろ、差し入れの林檎です。まぁやちゃんの大嫌いな。」
「どっから持ってきたねん」
「さーねー」
井上の言葉が間延びして聞こえる度、少し苛々したりして、しかし翻弄される自分自身にも苛立ちを隠せないでいた。
「…笑うなや。」
何がおかしいのかは知らないが、横を向いて笑いをかみ殺す井上に、半ば厭きれながらそう言った。
―――――――――――――――――――――――――――
お久しぶりですみません、これだけアップしたら眠ります。
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