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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
296
:
そして僕らは完全となる。 DLEARTMI
:2005/08/18(木) 01:41:21
「藤…田…」
みるみる廊下に広がる、真っ赤な血。
まるで嘘のように
彼は動かない。
血がポタポタと垂れ、震える体を物ともせず、俺は藤田にすがりよった。
虚ろに開いた瞳。その瞳に、俺は映っていない。
「……藤田………」
まるで心が暗黒に包まれたような絶望感が、心臓を貫く。
“俺はこいつ置いて逃げるなんてできねーよ“
どうして?
“死にたくは無い。でも俺はここを退かない”
どうして……?
コツ、コツ、コツ、………吉田が大村の前で立ち止まる。
ピクッ、と反応する体。
でも、顔を上げる事は出来ない。
その瞬間に、絶望は確実なものになるような気がして。
「大村さんが大切なあまり、未来を読み違えましたね。
だから藤田さんは直、死にます。
でも大村さんは悲しまないで下さい」
すっとしゃがみこみ、血で赤くなった手を軽く、大村の顔に翳した。
「だって あなたも死ぬんですから」
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