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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
253
:
◆EI0jXP4Qlc
:2005/07/27(水) 22:35:48
即答だった。あまりにも断言的だったので、一瞬面食らったが、高倉は気を取り直す。
「それでは尋ねます。貴方は久保の石に何の用事があるんですか」
高倉は、もしかするとあやめちゃんのことを石といえば久保か知らない男が何かしら反論すると踏んだ。しかし、久保が何か言うことはなかった。今は知らない男に視線を合わせているので、久保のほうを見ることができない。久保も様子を伺っているのだろうか。
知らない男は、勤めて事務的口調で答えた。
「それは、ぼくのものです。ずっと探していました。そしてやっと今日、見つけることができたのです。お願いですから、『彼女』を、返してください」
後半は久保に行っていたような感じだった。しかし、一つ聞き捨てなら無いことがあった。
「……『彼女』?」
久保と高倉は、ほぼ同時に尋ね返す。
「そうです。『彼女』は私の恋人です」
高倉は再び苛立ちを感じた。久保と同じ事を、この知らない男まで言うのだ。高倉は言葉を選ぼうとした。しかし、
「あやめちゃんが何でお前の彼女なんだ?」
先に久保が口火を切った。
「あやめちゃん……? 『彼女』のことですか」
「そうだ」
「あやめちゃんではありません。『彼女』は」
ストップ。
一瞬だけ、見えた。
先ほどの不法投棄現場。そこにあやめちゃんを捨てていった男。
この、知らない男が、その男。
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