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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

252 ◆EI0jXP4Qlc:2005/07/27(水) 22:34:36
 「失礼します」
 ノックの後に開かれる背後の扉。返事はせず、久保と高倉は開かれた扉を見る。
 二人が知らない男が1人。比較的整った容姿だったが、誰なのかさっぱり見当がつかなかった。久保はとっさにあやめちゃんを隠すように抱く。
 「どちら様で……」
 スタッフではないことは明白だった。また、知り合いの芸人でないことから、高倉はそう尋ねた。
 「名前ですか。そんなものはありませんよ」
 知らない男はそう答えた。
 「はぁ、『そんなものはありませんよ』さん、ですか。どこまでが苗字でどこからが名前なのでしょうか」
 高倉はまじめにそう言った。いつもなら久保が突っ込むのだが、久保は何も言わず、知らない男を睨んでいた。
 知らない男は言う。
 「ぼく自身のことは放って置いてください。そんなことより、そちらの小太りの方。貴方が持っているものに、大変重要な用事があります」
 知らない男の口調は非常に事務的だった。しかし、不穏な空気が漂っていることは、確かなのだ。
 だから、久保も高倉も、警戒した。
 「貴方の用件は分かりましたが、俺の相方が持っているソレ、非常に厄介な物なんですよね……。それに大変重要な用事があるということは……、貴方自体、厄介な物なんでしょうね」
 知らない男は高倉を見据える。
 「ぼく自身のことは放って置いてくださいといったでしょう」
 「そう言う訳にも行きません。せめて身分を明かしてください」
 「それはできませんね」


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