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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

208 ◆0K1u7zVO5w:2005/06/02(木) 17:55:11
哲夫はしばらく田村の去った方を見るともなしに見ていたが、不意に
西田と目が合うと、二人は憮然として眉をしかめた。

「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

『わかりやすぅ!!』
 狭い廊下に二人の声が響き渡る。


「あいっつわかりやすいわぁ〜〜〜〜」
「びっくりするなあのわかりやすさは」
「あいつ「黒」とか「白」のこと知らんのちゃう?何も知らなさそーな顔しとったで」
「川島の奴なんも言ってへんのちゃうん。最近あいつ一人で動いてるっぽいしなぁ」
「田村あほやしなぁ。事情説明しても、なぁ」
「まぁなぁ」
「大丈夫なんか麒麟」
「なぁ」

他人事のように話しながら、哲夫は「あの人ら」が言った事を思い出していた。
――川島の本質。川島を「黒」の陣営に引き込むための、布石、策略。そして、田村の存在。

川島の本質なんて知った事ではないが、川島に、やや内向的で自意識の強い面が
あることは知っている。
そういう川島が、田村と一緒にいることによって、救われている部分があることも。
「黒」の連中がもし川島を仲間にひきずりこもうとするなら、徹底的に彼のプライドと
コンプレックスを刺激するやり方をとるだろう。
そして、それを成功させるには、田村という存在は邪魔だとみなされるだろう。

「ややこし」
哲夫はぽつりと呟いた。


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