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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
2
:
名無しさん
:2004/12/02(木) 15:36
2get&試しに投下
潤があまり笑わなくなった。
もちろん漫才中には笑うし、悲しそうな顔もするし、俺と喧嘩なんかしたら怒る。
でも前よりも、感情表現が乏しくなったのは分かる。
本当に小さな変化だからきっと周りの人には解っていないだろう。いつも隣にいる俺だって、解るか解らないかぐらいだ。
それくらい潤は表情を作るのが巧い。…そうやって、いつも自分の本心を隠している。
俺達二人の力は、「言葉」を基にする。
逆を言えば、条件さえ満たせば何だって出来る…たとえ人を殺すことであっても。
さらに石の力は感情にも左右される。
現に感情の揺れにつけ込む「黒ユニット」もいるわけだし、感情が暴走し過ぎて石が芸人の思考を奪うことだってあった。
潤はそれを恐れている。自分の力で他人を傷付けることを。
前に一度だけ潤の力が暴走したことがあった。
原因は何だったか覚えていない。
ただその時俺が見たのは、怒りの色に満ちた潤の顔と橙の閃光。
何とか人に当たることは無かったのだが、辺りの物は強い「存在否定」を喰らって消し飛んでいた。
今でも、もし人に当たっていたらと思うとゾッとする。
俺にとってはそれ以上に、力を使った後の潤の辛そうな顔を見るのが苦しかった。
…それきり潤は自分の感情を抑えるようになった。
自分が辛くても、俺や周りの人の心配ばかりしてくる。
それを見てると余計に泣けてくるんだ。
俺らは立場上、暴走した石を封印したり、黒ユニットと戦うのが使命となっている。
でも、俺はもうわからない。何をして良いのか、何をするべきなのか。わからない、わからないけど…。
手の中のアパタイトが強く光る。「欺き」の力。
俺は決めたんだ。これ以上潤が傷つかないように、俺は全てを護る。
笑顔を護るためなら自分が傷付いても構わない。
誰も悲しむことが無いように、俺はどんなことでも欺いてやる。
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