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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
192
:
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:2005/05/20(金) 05:16:11
――トン。
不意に背中に感じた、誰かの手の感触と軽い衝撃。
ぐらりと身体が前に傾いで、踏み出した足が空を切った。
「っ!」
慌てて手摺りを掴もうとしたが、間に合わない。
咄嗟に石の力を発動させた山崎は段に右手を突き、その腕を軸にくるりと一回転して着地した。
だが充分に勢いを殺し切れず前にのめり、そのまま最後の三段程を滑り落ちる。
小さく、鈍い音がした。
「いった……」
「だ、大丈夫ですか!?」
滑り落ちた所にちょうと通りかかったスタッフが、慌てて駆け寄ってくる。
一瞬ギクリとするが、一回転して着地した時点ではまだこのスタッフの姿は見えていなかったようだから、
石の力を使った場面はギリギリで目撃されていないだろう。
そこまで考えを廻らせると、まだ充分に回復していない状態で能力を使ったせいだろう、
ほんの少し気が抜けた途端頭にかかった靄が密度を増した。
滑り落ちた際に強打した右の膝を押さえながらも、心配そうな視線を向けてくるスタッフにとりあえず大丈夫だと答える。
深い靄が掛かったように更に思考が曖昧になる中、山崎はどこかで不穏な予感を感じ取っていた。
――やがて吹き荒れる、強い吹雪の予感を。
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