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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
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:2005/05/20(金) 04:53:07
――カツン。
厚めの靴底が、少し大きめの足音を立てる。
他の出演者たちはそれぞれ楽屋で寛いでいるのか、広い廊下には人通りがほとんどない。
のんびりとした足取りで数メートルほど歩いた山崎は、ふと立ち止まると押し込めていた深い溜息を零し、俯いた。
(……右を向いても左を向いても諍いだらけ、ってのがこんなに辛いとは思わんかったわ)
ここ最近芸人の間で繰り広げられている、異能の力を持つ石を巡る争い。
『白』や『黒』に大した興味はないのに、周りが放っておいてはくれない。
石を狙う『黒』の人間に襲われた事も何度かあるし、他の芸人が争っているところに遭遇した事もある。
興味がないからといって、どちらにも付かない今の自分達が宙ぶらりんのとても不安定な状態である事を
理解していないわけではないけれど――『白』や『黒』、そしてそもそもの原因である『石』に関する知識が
足りない状態でどちらに付くか決める事も、余りに危険な賭けとしか思えなかった。
いや、それは言い訳にすぎないのかもしれない。巻き込まれたくないから、自分たちのペースを乱されたくないから、
逃げているだけなのかもしれない。
――でも、もう少しだけ。もう少しだけでいい、このままで居る事を許して欲しい。
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