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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

16719 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>:2005/03/24(木) 11:23:37


二人の間に心地の悪い緊張感が走る。その緊張感に悪酔いした小沢は相手との距離を測り損ねそうになるが、辛うじて踏みとどまる。
計ったように二人そろって息を吐き出すと、同時に声を張り上げた。
「もういいよ!」
男が怒鳴ると空気が収縮され、それは一気に小沢へと向かって放たれる。
「君って俺にも地球にも優しいんだね!」
男の放った衝撃波は小沢が指を鳴らすと共に、やわらかい風へと変わった。
小沢は男が自分で放った衝撃波に気を捕らえているうちに、右に向くとすみやかにさきほどから目をつけていた沢山と積んであるドラム缶の後ろに隠れる。
相変わらずわき腹の痣が存在を主張してくるが、あいにくとそれ構っている余裕は小沢にはない。痣のせいで少しの運動でも揚がってしまった息を整えると、小沢は状況の整理に取り掛かる。
(ここまでで分かったこと。あの男は突っ込みだ…じゃなくて、声量の分だけ衝撃波になる)
自分でボケと突っ込みを入れると、(今度はこっちから仕掛けないとね)とドラム缶から顔を出し、「そんなことより踊らない!?」 指を鳴らす。
と、小沢の能力により作られた小沢の虚像が、男に向かって走り出す。
それに虚を突かれた男は、「困る!」ともつれた声で叫んだ。
男の放った衝撃波は小沢の虚像をすり抜けて壁に激突した。
激突された壁は力をコントロール出来なかったのか、広範囲にへこんでいる。首を伸ばしてそれを確認すると、
(突っ込みさんの力は、ボケと似てんだな。ボケは集めた光を、突っ込みは声量の分だけを衝撃波に変える。コンビで似てんだろうなぁ…どっちにしても厄介だよ)
今の攻撃で分かったことをまとめると、小沢は困った。
「これが噂の八方塞りってわけね…」


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