[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
166
:
19 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>
:2005/03/24(木) 11:22:59
(どっか隠れる場所あるかな…)考えながら、また小沢は男と距離を測るためになにげなく右にずれる。
小沢と一緒に視線を廻らせながら、男は応える。
「僕、探し物とか得意なんですよ」
「そう」
小沢は興味のない顔をつくり、ポケットの中のアパタイトを握り締めた。
戦闘準備は出来た。後は相手次第だ。
しかし肝心のその相手は、小沢の様子を気にする様子もなく淡々と話し続ける。
「昨日も路地裏でぶっ倒れてた相方、探し出しましたし」
「…昨日の!」
なんでもないことのように告げる男とは対照的に、突然の告白に小沢は驚きを隠しきれなく思わず声を大きくした。昨日のことが一気に頭の中に浮かんでくる。
昨日小沢は、一人の男に街中で襲われた。奇襲だったためわき腹にダメージを食らったが、頭に血の上っていた相手では冷静さを失わなかった小沢が負けるはずはなかった。
小沢はその男をどこかの路地裏で倒して石を封印すると、そのまま放って帰ってしまったのだ。
(あー、コンビなのに一人しか居なかったから、昨日は誰だか分かんなかったんだ)
妙に納得すると、昨日放って帰ってしまった男の様子が気になった。
確か顔面に衝撃波を食らっていた。血は出てなかったし命に別状はないとは思うが、今頃は自分のように痣に悩まされているだろう。
「怪我とか、大丈夫だった?あの人」
「大丈夫です。医者に連れてったら骨が折れてるわけでもなし、1週間ほどで消える痣って言われましたから。
まぁ固形食が食べれなくて本人は辛そうでしたけど」
「記憶は?」
「見事に吹っ飛んでました。医者は衝撃による記憶喪失、どっかの壁に誤って激突した事故ってことで片付けてくれました。」
その言葉に小沢は胸を撫で下ろした。想像したよりも大した事にはなっていないようだ。
男は少し息を吸うと、
「ありがとうございました」
と小沢に深く頭を下げた。
「なに?俺、なんかした?」
「相方を殺さないで居てくれた。おまけに黒から一番いい方法で抜けさせてくれた」
そう言うと男は顔を上げた。姿勢を正すと、小沢と真正面から向き合う。
「…君たちはなんで黒にいるの?」
「それを言うなら、小沢さんだってなんで白に?」
小沢は応えない。
男はそんな小沢に対して軽く肩を竦めると、言うことは言いました、と呟いた。
「手加減はしませんよ?」
「俺もしないよ?」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板