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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
165
:
19 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>
:2005/03/24(木) 11:21:53
128−131の続き
澄み渡るような青空が茜色へと侵食される頃、小沢はメモが告げた倉庫の前に来ていた。
さきほど居たテレビ局からはそう遠くはないのだが、わき腹の痣から来る激痛に邪魔されてなかなか前に進むことが出来なかった。おまけに小沢は東京の地理に明るくない。のろのろと歩いているうちに日が暮れれば、その分方向感覚も狂ってしまう。
そうしてこのまま倉庫の中で待ち構えているであろう相手と長時間戦えば、その分帰り道でも迷う確率が上がってしまう。
(だからね…)
小沢は開け放たれている扉の前に立ち、倉庫の中へ足を踏み入れる。
「早く終わらせて帰んなきゃなんだよ」
倉庫の中は、開け放たれている扉と、一定の間隔で存在する窓から差し込む光でそこそこ明るかった。
その中、ちょうど倉庫の中央に小沢より背の高い男が立っていた。
(どっかで見たことあるっけな…?)
小沢は自分の記憶を探るように目を細めたが、思い出したからといって大して状況は変わらないことに気付き、思い出すのをやめた。代わりにその男に声を掛ける。
「ADにメモを渡すように頼んだの君?」
「はい。他に渡す良い方法がなくて」
小沢の質問に、気安さを交えて応えると男は言う。
「すみません、こんなところまで呼び出して」
「まったくだよ。おかげで仕事さぼっちゃったよ」
小沢も気安さを込めて、相手に応えた。
互いにワザとらしく軽口を叩く。しかし心の中では、いつ動くかどう動くか、いつでも相手との距離を図っている。
「ごめんね、来るの遅くなって」
「いいえ、大して待ってませんし、こちらこそ突然呼び出しちゃって。地図、分かりました?」
「まぁ、そこそこ」
本当は地理に疎いため地図を読むのにも苦心したのだが、そこは隠しておく。
「でもよくこんな倉庫見つけたね〜」
辺りを見渡しながら、小沢は男に話し掛けた。
倉庫はどうやら今は使われていないのか、倉庫内は物も少なく閑散としている。窓がいくつかあるが、高いところにあるのでなにか踏み台でもなければ開けることすら出来ないだろう。床に釘などの危ない物が落ちている様子もない。
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