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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
139
:
oct </b><font color=#FF0000>(dkDoE4AQ)</font><b>
:2005/03/13(日) 02:15:09
「スパイ?」
「そう。本当は黒側なのに白のふりしてるとか。その逆とか」
大村は意外だと思った。各ユニットにスパイがいるという話は初めて
耳にしたが、もちろん争いのあるところには付き物の話であろうから、
それ自体はさほど驚くことではない。そのことを山崎が知っていた、気
にしていたということに驚いたのだ。なんとなく、そういったことには
鈍感、もしくはとんと無頓着に見えていたから。
「…ってことは山崎さん、スパイに遭ったことがあるんすか?」
「それはいいじゃない!ま、どっちにしろスパイとかさ。そういう人は
『おまえ白?』って訊いてくるような気がする」
山崎の言葉の真意を大村は量ることが出来なかったが、それは今は問
題ではあるまい。
「まぁぶっちゃけ?白でも黒でもどっちでもいいって山崎さんの言葉は
アタリです。それで…中立の俺に何の御用で?」
重要なのはそこでしょ?という言葉を眼差しに込めてみる。案の定、
山崎は今度はニヤリと人を食ったような笑みを浮かべて。
「そりゃ中立の人に持ちかける話ったら大体相場は決まってるでしょ
う」
この流れで今更友達になってください、とかナイでしょ。
そう言って笑う山崎を前に、大村はなんとなく腰から尻のポケットに
かけて繋がるウォレットチェーンを幾度も撫でていた。
ジーンズのベルトに繋がるチェーンの金具には、透明感のある黄色を
した石が割と無造作に繋がっている。それがじわりと滲み出すように光
を放ち始めたことに、まだ大村は気付いていない。
「仲間に入れって?」
「まぁそれもあるけど…俺が訊きたいことはそれとは別」
いつもの不敵な笑いを絶やさぬようにしながら、大村は顔が引き攣る
のを感じていた。
なぜだろう。山崎はこんなに友好的な笑顔なのに。
「俺が訊きたいのは…君の石の能力が何か、だよ」
なぜだろう。俺の心臓がドクドクと、こんなに落ち着かないのは。
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