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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
131
:
19 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>
:2005/03/05(土) 00:46:41
「うってつけ、ですか?」
独り言のように小さな声で尋ねる井戸田に適当に視線を投げると、
矢作は道行く人に声を掛けるように、ADの肩を軽く叩いた。
「ちょっと君、ボランティアしてみない?」
「僕、ただ働きは嫌いなんですけど」
「じゃ、地球を救うのに協力するのは?」
「喜んで」
その言葉に矢作はニヤリと微笑んだ。
矢作になにかを頼まれたADがいなくなると、焦る井戸田をなだめすかしながら
二人はスピードワゴンの控え室に向かい合って座った。
「小沢の居場所を探せる人って、すぐに来れるんですか?」
調子よく鼻歌を歌いながら控え室に備え付けのポットと急須で
お茶を入れる矢作に井戸田が訊くと、
「うん」と応えながら矢作は熱めのお茶が入った湯呑みを井戸田の目の前に置く。
「でも石とか昨日とか訳分かんないし、ヒントがないですよ」
こんな状況で探し出せるんですか?と暗に告げる井戸田に、
大丈夫大丈夫と首を上下に振った矢作は自分の分のお茶をすすった。
ふうと一息つくと、
「これからさ、すんげぇ不思議な体験をすることになると思うのね」
なんでもないことの様に唐突に切り出す。
「不思議…ですか?」
きょとんと首をかしげた井戸田に対し、矢作は頷くと、
「でもま、なんとかなるんじゃない?」
蒸気で曇った眼鏡を拭きながら、妙に自信がありげにつぶやいた。
まったく要領を得ない矢作の言葉になにかを言おうと井戸田は口を開くが、
せわしないノックの音に遮らせる。
緊張したように背筋がぴくんと跳ねた。
「どーぞー」
井戸田とは対照的にリラックスした様子の矢作が扉に向かって呼びかけると、
「失礼しま〜す」とさっきのADが扉を開けた。
急いできたのだろう、少々息切れしているが、
矢作が「ありがとね」と軽く礼を言うと
「地球を救うためですから」と笑いながら応えた。
そんな二人のやり取りを強張った表情で見ていた井戸田は
促すように扉を大きく開けたADの後ろに控えていた人物、
―――正確には人物たち―――を見て、呆然とつぶやいた。
「…くりぃむしちゅー?」
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