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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
130
:
19 </b><font color=#FF0000>(Ps/NPPJo)</font><b>
:2005/03/05(土) 00:45:46
「いえ、あのースピードワゴンさん、出番なんですけど…」
立ち上がろうとした中途半端な姿勢のまま二人がそろって声のした方向に首をまわすと、さきほど小沢に紙切れを手渡したADが、
廊下に座るお笑い芸人たちを不思議そうに眺めながらそこに立っていた。
「あー!このADです!小沢さんにメモ渡したの!」
井戸田が勢い良く立ち上がりながらADを指差す。
まるで「犯人はお前だ!」というノリに思わずADも
「え、え!?僕じゃないですよ〜!」と反射的に応える。
「え、こいつじゃないの?」と矢作。
「お前、嘘つくな!」と井戸田。
「僕なんにもしてないですよ!」とAD。
「なに〜黙秘?黙秘?」「俺に会っただろ、お前!」
「だから僕、真面目に働いてますよ〜」
三者がてんでバラバラの話をして収拾がつかない。
ぐだぐたの状況を打ち破るように「あー!」と井戸田が叫ぶ。
その音量に驚いた二人が一斉に口を閉じると、
当たり前のように辺りは静まり返った。
無理して声を張り上げたため、少しむせながらも井戸田はADに訊く。
「お前、小沢さんに渡したメモの中身見なかった?」
「ちらっとは見ましたけど…」
「なんて書いてあった?」
「なんか、昨日の件とか石とか…良くは分かんないです」
井戸田の剣幕に押されながら申し訳なさそうに応えるADに、
がっかりしたように息を吐くと井戸田は壁にもたれ掛かる。
矢作も何も言わない。
それはそうだ、一部始終を見ていた井戸田にすら分からない小沢の行動を、
さっき聞きかじったばかりの矢作が分かるわけない。
(…これじゃ小沢さんの居場所なんて分かるわけないよ…)
自棄になりかけた井戸田の心境に、しかし一筋の光を射すように
矢作が陽気に言い放つ。
「いや、十分だよ」
ぽかんと口を開けた井戸田とAD(このADの場合は今の状況が理解できていないという方が大きいのだろうが)を交互に見やると、矢作は言葉を続ける。
「人探しにうってつけの人、いるぜ」
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