[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
119
:
98 </b><font color=#FF0000>(ikNix9Dk)</font><b>
:2005/02/25(金) 00:41:55
「おい、こんなところでやるんか?人に見られたら…」
いきなり身構えた相手を見て、濱口が驚いた声を出した。
言い終らない内、前に出たボケの方の男が自らの足元の地面に手をかざす、
と藍色の石が光を発し、同時に凄い音がして刃のような形になった土が隆起した。
更にその手を足元から向こうにいる有野と濱口に向けると、
土の刃は一直線にこちらに向かって来た。
あかん、有野は呟き、驚いている濱口の肩を掴んで一緒に地面に倒れこむ、
と同時に、二人の姿は影に溶け込んだ。影と一体化したのだ。
「!」「影になりよった!!」
虚を点かれて戸惑う男たちの目の前で、影と化した二人は針の山のようになった
地面の上を凄いスピードで走り抜ける。
「逃げてばっかりでパワーが持つわけない、見失うな!」
撹乱させるかのようにぐるぐると周囲を回る影を、黒の二人は見失うまいと
必死に目で追いかけた。
数メートル先の建物の影に入ると、有野と濱口は元の姿を現した。
ボケの方がすぐ見定めて、
「そこだ!!」
と、再び隆起した土を素早く向かわせる。その瞬間、
濱口が相手に向かって人差し指を向け、
「獲った!」
と一声叫んだ。その途端、今度は濱口の首元から光が放たれ、
続々と盛り上がっていた地面の動きがぴたりと止まる。凄まじい音が、嘘のように止んだ。
「な、な…」
相手が唖然としたその隙を逃さず、有野は再び影と化し、
一瞬で相手二人の横まで移動する。そして姿を現した刹那、
有野の足元にある影から真っ黒い大きな手のようなものが二本伸びて、
それぞれが敵を一人ずつ引っ掴んで高く差し上げた。
「うわああぁ!!」
ボケの方が必死で地面をもう一度動かそうとするが、黒い手は彼を羽交い絞めにし、
土に手を向けさせない。もがく二人の首元に、長い指が鋭く打撃を食らわせた。
気を失った二人をそっと地面に降ろし、手は有野の影の中にするりと戻っていった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板