したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

111Monsters </b><font color=#FF0000>(I3kW9CIA)</font><b>:2005/02/22(火) 19:47:11
霧はもうすっかり無くなっていた。
着いたのかな。カバンを床に下ろし、服のかかっている椅子に腰掛ける。
「こんにちはー」
ソファが一つ、部屋の真ん中に置いてあった。
ギシッ、とそれは体を揺らし、一人の男が立ち上がる。
「何、どうしたの」
かけた言葉は休暇前とけた言葉は休暇前と同じものだった。けれどその声は本人かどうか見間違えるほどの低い声であった。
「ちょっと、話たいことがあったので」
すみません連絡いれられなくて。そんなことを言いながら、腕の包帯をぐるぐると解き始めた。
中川は、その包帯から現れる、腕に喰らい付いた異様な「石」を見た。
「それ、どうした?」
「脇田さんの持ってたヤツにやられちゃって。
 あれ危険だと思うんです。石を、壊すんですよ。あれは。」
「やっぱり、そうだったか」
「きっと邪魔になります。今のうちに、潰しますか?」
あっさりと言った声を見上げた。目が、正気ではない事を見抜くのは簡単だった。
「別に、それは今じゃなくていいよ。もっと、もっと他の石を壊させた後でさ。」
目を逸らし、外を見つめながら中川が言う。
「それに、お前どうした?ずいぶん雰囲気が変わったみたいだけど。」
庄司は、同じように夕焼けを眺めていた。
目が、沈む太陽に照らされ色づいている___緑色に。
「別に、俺はただ面白くて・・・
 もっと楽しくしたいかな、って。」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板