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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
102
:
“Black Coral & White Coral” </b><font color=#FF0000>(t663D/rE)</font><b>
:2005/02/21(月) 03:03:16
「どーすんだよ、何か・・・アテでもあるのかよ!」
どっしりと構えた石井とは裏腹に、石塚は顔を青ざめさせながら彼に問うた。
「石井さん、もう結構石を使っちまってンだろ? これ以上長い事あの力は使わせられねぇし・・・
それに、俺の預かったあの石は光りもしねーし・・・。」
「・・・馬鹿っ、よりによって相手の前で暴露するな!」
動転する余りだろうか、それとも天然だからだろうか。
石塚が発する言葉に本来ボケである筈の石井がツッコミの叱責を入れる。
けれど一度口をついた言葉は簡単に訂正できるはずもなく。リーダー格の男の口元に笑みが浮かんだ。
「ふぅん・・・何げに窮地なんだな。お前ら。」
「まぁ、やってみないと・・・わからないと思いますが?」
身長差から見下ろされる形になるリーダー格の男の視線を、真っ向から睨み返して石井は男に告げる。
石井のシャツの胸ポケットの中で何かの石が輝き始める気配を感じ、傍観するしかできない立場の小沢も
その表情を自然と引き締めていく。
「お前ら、やっちま・・・・・・」
周囲の虚ろな目をした若者達に、リーダー格の男が指示を出そうとした、その時。
カッと上空に蒼い稲光が煌めき、走る。
光に遅れるようにバリバリと音も轟き、リーダー格の男の言葉は驚きから途中で止まってしまった。
「あれは・・・しめた、石塚くん!」
思わず小沢が見上げた空は相変わらず青く晴れ渡っていて、稲光が輝くような状態ではない。
青天の霹靂という言葉もあるけれど、これは一体・・・そう小沢が思考する傍らで、石井は石塚に呼び掛ける。
「あ、はいっ!」
素早く呼びかけに応じ、重心を下げた小さな石井の背中に石塚が強引にしがみ付くと
石井は低い体勢のまま目の前に若者がいるにも構わず走り出した。
「お・・・お前らやっちまえ!」
改めて発されるリーダー格の男の指示で、虚ろな目をした若者達が一斉に動き出す。
しかし、最初の一歩でスピードに乗った石井は石塚を背負ったまま若者の一人に突っ込んでいった。
彼が胸ポケットの中に持つ石は、ルチルクォーツ。
己の身体に人間離れした・・・ロボット並のパワーと強度を持たせるその力を用いての体当たりに
若者はくの字に身体を折り曲げつつ跳ね飛ばされ、数秒宙に浮いた後に背中から地面に叩き付けられる。
ぐぇっと若者の口からうめき声が漏れた頃には、石井と石塚は若者達の囲いから完全に脱出できていた。
「ちっ、逃がすな!」
長時間石を維持できないのか、背中から石塚を降ろし、一緒に走って遠ざかろうとする石井達を追うよう、
リーダー格の男は若者達に命令を下すけれど。
再び蒼い稲光が空を走り、若者達の進路を塞ぐように降り注いでくる。
「・・・また、だ。」
こんな良い天気に2度も雷が・・・しかもアリキリの2人を援護するように降ってくるなんて事は
通常ならば有り得ない。
ならば・・・これも、誰かの石の力なのか?
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