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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

710名無しさん:2013/10/18(金) 19:45:18
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小沢「確かに俺は痛いのや怖いのは嫌だよ。でも…逃げるのはもっと嫌だ」
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小沢「俺の考えは甘いかも知れない。でも俺は、あの石の持ち主も、他の人もみんな助けたい
    んだ。誰一人見捨てはしない、見捨てたくない」
井戸田「それでこそ小沢さんだよな、その優しさが弱さだとしても俺は小沢さんについてくよ」
小沢「…ありがとう。潤が俺を必要としてくれているなら、俺はどんな痛みも苦労も乗り越えられ
    る…そんな気がするんだ」
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―誘惑―
黒く濁った手の中の石が、彼に向かって語りかけてくる。
”お前は力が欲しいか?『黒いユニット』に来ればお前の望む力が手に入るぞ”
「…力?黒いユニット?」
”そうだ、敵対する者を叩きのめし捻じ伏せる力だ。お前は弱い自分が嫌なんだろう?
 情けないんだろう?強くなりたいんだろう?”
「…そうだ。俺は強い力が欲しい…戦える力が欲しい…」
”ならば今から俺の言う通りにすればいい。『黒い力』に身を任せるなら、お前には素晴らしい
 力が与えられるだろう…”
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―闇を払う漆黒の影―
「ああっ !? 」
その芸人が影の中に吸い込まれるという思いがけない光景に、小沢と井戸田は思わず叫ぶ。
だが川島は冷静に返した。
「大丈夫や、こいつの黒い力を取り除いたってるだけやねん」
少し経つとその芸人はポンと影から吐き出されてきた。意識を失っているが命に別状はないよう
で、確かめてみるとつい今し方まで感じられた「黒の気配」も消え失せている。
「俺は今まで何度かこのモリオンの強大な力に呑まれ、自我を失くしてもうた事があった。それに
 目ぇつけた黒の奴らに引き込まれそうになったりもした。でもこの力を、今ようやく完全に物に
 できたんや…田村の助けもあってな」
「川島くん…」
そういえばモリオンという石は、魔除けや邪気祓いの効果がある石の中でも最強の力を持つと
いう。その強い力故にしばしば持ち主の心を呑み込み暴走する危険性があるというのは、石の
使い手ならば誰もが理解できる事だろう。そんな力を、川島は様々な苦難の末に完全に己の
制御下に置く事ができたというのだ。
「そう、それでこの石の真の力をも引き出す事ができた。人を影に呑み込む事でその黒い力を
 清めるという…浄化の力や」


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