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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
705
:
名無しさん
:2013/09/30(月) 17:10:19
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緊急集会の後、渡部は小沢と井戸田を呼び、話し始めた。
「俺、自分の石の力に気づいた時から時々能力の訓練してたんだよ、いろんな人に同調して。
少しでも石の可能性を引き出そうと思ってさ。その結果、わずかながら五感だけでなく心の中も
見れるようになった」
「どうしてそんな事を?」
小沢が驚いて問う。
「その時から思ってたんだよ、『いつかこの力が必要になる時が来る』って。今思えばこれは
決して思い過ごしなんかじゃなかったんだ。そしてその中で統に同調する機会があってさ、
そこであいつはラーメンズの小林と話してた。で、話の中に『説得』とか『シナリオ』ってな
単語が出てきたんだよ」
「え、まさか…それって…!」
次に驚きの声を上げたのは井戸田だ。
「そう、その時は何の事かよくわからなかった。でもさっきのお前の話で全てつながったよ。
『説得』とか『シナリオ』ってのは、あいつらの能力の事だったんだ」
「『説得』は設楽さんの能力だから…じゃあ『シナリオ』はコバケンさんの?そういや彼って、
コントの脚本とか書いたりしてるからね」
「うん、たぶんそうだろうな、あいつの能力は『シナリオ』とか『脚本』にまつわる物なんだろう。
それでこれはここだけの話なんだが…あいつが能力とかの件で統と話してたって事は…」
「…!」
「たぶん、小林も黒の幹部じゃないかと思うんだ。まだ断言はできないけど」
ここまで話して、渡部はふと思う。目の前の二人は、前に自分の「石の声」を聞いた事があった
という。ひょっとして、これまでに何度か接した「もう一人の自分」の正体は、自分の石・クリアクォーツ
の声だったのではないか?と。
(あれが俺の石の声だとしたら、ずいぶん慎重というか心配性なんだな、あれは…)
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(黒の誰か)「お前がそんな目に遭うのもみんなそいつのせいだ、いつも損な役回りばっかりだろ?」
井戸田「どんな目に遭ったっていい!俺は小沢さんと一緒にいたいんだ!」
小沢「それが潤の優しさだ、相方の俺が一番わかってる!」
(黒の誰か)「わかってる?一人ぼっちのお前に何がわかる?仲間など見捨てて逃げればいいのに」
小沢「俺は決して逃げないし、諦めないし、誰も見捨てたりしない!」
井戸田「小沢さんは一人じゃない、俺もみんなもいる!一人ぼっちになんか、絶対にさせねえよ!」
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「あいつらの事、心配か?アパタイトよ」
”…ええ、確かに心配だったわ”
かつて自分と共に戦った石と、西尾は話していた。
”でも、あの人は一人じゃない”
「そう、俺らの時とは違う。あいつらは幸せや、絆ほど強い力はないからな」
”止めようとは思わない?”
「思わんな、あいつらが望んだ事やから。今度は俺らが見守る番や」
”それなら私は…『彼』の相手をする。あの時のあなたと相方さんのように”
そう語る石の声に、西尾はそっと微笑みかけた。
「そうか。そうやな、あいつらに託そう、絆の光と希望の光を」
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