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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

703名無しさん:2013/09/27(金) 17:24:10
★ある時の白ユニット集会
「…これで、俺からは以上です。あと皆さんも、引き続き黒のメンバーや能力に関する
 情報がありましたら俺やくりぃむまで報告してください。では上田さん、最後お願いします」
白ユニットの各メンバーがそれぞれの状況の報告や今後の方針などについて話し合う集会の
最後、一通り話し終えた「作戦参謀」こと小沢が席に着くと同時に、上田が締めの挨拶にかかる。
「取りあえず今回の集会はこれでお開きだな、後はみんな楽しく飲もうか」
その言葉が終わるや否や集会は親睦の場となり、あちこちから歓声が飛ぶ。
「よっ、待ってましたああ!」
「ヒューヒュー!」
この集会の舞台となっているのは、メンバーの知り合いが経営しているそこそこ大きな居酒屋。
今回は特別にこの店をまるまる一店貸し切りにして、白ユニットの集会を行っているのだった。
いつぞやの黒ユニット集会の舞台となった神楽坂の高級料亭に比べればだいぶん質素で庶民的
ではあるが、ある意味今や一つの目的の下に強い絆で結ばれた彼らにはふさわしいのかも知れない。
乾杯の合図から程なくして場内には楽しげな声が満ち溢れ、時折怒声や呂律の回らない様子の
声もする。テーブルは酒類・ソフトドリンクの瓶やら注文した料理やら、さらに厨房に飛び入りして
きた腕に覚えのあるメンバーの手料理で埋め尽くされ、皆それらに舌鼓を打った。その様子に
感慨深げなのはハイキングウォーキングの松田だった。
「白の皆さんは本当にいつも和気藹々としてて…これが人間らしい本来の姿ですよね」
「ああそうか、お前黒の集会も見てたんだっけな」
松田の語る所によれば、黒ユニットの集会に来ていた者たちは多くが目は虚ろで本人の意思が
働いているのかさえわからない、ただ命じられる事を淡々とこなす操り人形のような状態だったり、
自我を残していて時折怯えたりしながらも洗脳された相方や友人の行動に同調していたりとそれは
悲惨な様子だったという。一見楽しく盛り上がっているように見えてもどこか機械的で操られた
わざとらしさが垣間見え、松田は自我を持ってはいたが生きた心地がせず、普段口に入る事は
ないような高級な料理や酒を味わう余裕もなかったのだった。その話を聞いた白のメンバーたち
は、皆青くなって震え上がったり今この場にいられる事を安堵したりといった反応を見せた。

「まあ、ここがいっぱしの組織らしくなったのもお前らのおかげだろうな」
小沢と井戸田にそう語るのは劇団ひとりだった。
彼は前に有田の主導で行われた事実上最初の白ユニットの集会に参加していたのだが、
その時は実のある話もほとんどできないまま実質ただの飲み会と化してしまったという。
「まあ中核があんな人たちだし仕方ないかなと思ってたんだけどさ、でもやっぱ緩すぎだよな。
 『ここらへんは黒を見習ってほしい』と思ったもん」
「……」
二人の表情が若干引きつったように見えたのは気のせいだろうか。
とその時、けたたましい物音と怒声、それに石の能力によると思われる雷の音が聞こえた。
「あーっ、喧嘩はダメっ!」
血相を変えて仲裁にすっ飛んでいく小沢と井戸田の後ろ姿を見ながら、ひとりは思う。
(確かにだいぶ組織らしくなったけど、やっぱ根っこは変わってねーのな…いいんだか悪いんだか)
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―繋がれし者と鎖を解く者―
ハチミツ「小沢さん…?」
小沢「俺には見えるよ、二人をどこかに繋ぎ止めている黒い鎖が。その鎖、必ず俺が解いて
    あげるから。…いつになるかはわからないけど」
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渡部「いつもいつも悪いな、俺らの能力がもっと直接戦闘に向いた物だったらお前らにこんなに
    負担かけずにすむのに」
井戸田「それは言わねー約束だろ?メンバーそれぞれが持ってる物を存分に活かしてお互いの
     足りない所を補い合う、それが俺ら白ユニットじゃねーか」
児嶋「ほら、例のビッキーズの飴だ。オザが頑張ってるから早く行ってやれ」
井戸田「お、これはありがてえ!じゃあもう一頑張りしてくっか!」
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小木「もともとこの争いに関わる気はなかったが…矢作があんな目に遭わされたとなっては話は
    別だ。黒の連中を、俺は絶対許さない」
秋山「はなわを狂わせ、俺らはねトびメンバーの絆を傷つけた事もな」


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